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静臨、津サイ、デリ日々前提女体化臨也派生組/ガールズトーク










「臨也、僕たちの質問に答えてくれないか」
「いざやちゃん!お願い!」


真面目な顔をしながら俺の両脇から腕を引いてきたのは日々也とサイケだった。こんな真剣に質問なんてしてくるなんてめずらしい。俺はそれまでやっていたチャットから離脱して、二人の話を聞いてあげることにした?


「どうしたの?俺に答えられることなら言える範囲なら答えてあげるよ」
「なら単刀直入に言わせてもらおう。サイケ!」
「うん!ねぇねぇ、サイケたちって魅力ないのかなぁ?」
「………は?」


質問といってもどうせ「空はどうして青いの?」とか「砂糖はなんで甘いの?」程度のものだと思っていた俺は拍子抜けくらった。まさか俺とは違って純粋培養なサイケと日々也がこんな質問をする日がくるだなんて想像したことがなかった。


「えっと、まず何がどうしてそんな質問を思い立ったか聞いてもいいかな?」
「だってね、つがるが…」
「デリックが…なんだ、その…」
「サイケに手出してこないの!」
「…右に同じ」


よかったね。乙女の純潔は保たれているようだ。

現実逃避にそんなことを考えても、逃げれないことはわかってる。そうだね、この子たちは思春期だ、たぶん。そういうことを気にして当然なんだ。
がんばれ俺、カウンセラーのつもりになれ。なんとかなる。


「手を出してこないのはほら、津軽もデリックもそういうことにまだ興味ないとか、サイケと日々也を大切にしたいとか…」
「あの性欲の塊のような男が興味ないわけないだろう!?」
「たいせつにしてくれるんなら、してくれたっていいと思う!」


質問の回答に口答えしてくるところだけ俺に似てるというか何というか!ちょっと待ちなよ俺の中学高校時代を考えろ。こんなガールズトークとかしたことないよ。特に高校時代はシズちゃんをからかうことに全身全霊かけてたんだから皆無だよ。
がんばれ臨也、負けるな臨也。このくらいで負けたら女が廃る。


「魅力があるかどうか…のことはさ、二人共俺よりは絶対あるよ?俺見ての通り性格破綻者だからさ、俺より女の子らしくて可愛いサイケと日々也のほうがずっとある。間違いない」
「そんなことないよ!いざやちゃんやさしいもん!サイケのあこがれだもん!」

「そうだ!僕だって臨也みたいになれたらって、いつも…」
「サイケ、日々也…!」


どうしよう。少し嬉しいかも。
ああ、何かこんな可愛い子たちを蔑ろにする津軽とデリックを殴りたくなってきた。でもそしたらこの子たち泣いちゃうよね。ここはやっぱシズちゃんで………………ん?


「あぁあぁあああぁああ!!」
「うぇ!?」
「い、臨也!?どうしたんだ!?」


突然叫んだ俺に当然ながら二人は驚いている。でも俺だって驚いてるんだ、あることに気づいてしまったから。
そのことを思うと、もう笑わずにはいられなかった。


「ふ…ふふ…っあはははは!あはははははは!」
「いざやちゃんどうしたの?だいじょーぶ?」
「あは、あはは……あのね、そういえば俺もシズちゃんに手出されたことなかった」
「………うそ」
「ほんと」


沈黙が流れた。まさかこんな空気になるだなんて思ってなかっただろうそうだろう。俺だって思ってなかったよ。
今まで気にしてなかったけどよく考えればシズちゃんは一度だって俺に手をだしてきたことはなかった。俺の純潔も保たれたままだった。あはははは涙出そう。


「シズちゃんの馬鹿ぁぁあ!どうせ俺なんて…俺なんてぇえ!!」
「いざやちゃんおちついて!サイケだってつがるに…わぁあああんっ!!」
「サイケ泣くな!泣きたいのはみんな同じ……っデリックなんて死んでしまえぇええ!」


気がついたら俺たちは全員泣いていた。涙が出ちゃう、女の子だもん。

だから俺たちはわからなかった。物影から俺たちを見つめる三人に。




「静雄って奥手なんスね。臨也ちゃんに手出してないって信じらんねー!」
「あいつ目の前にしたら恥ずかしくなんだよ!」
「その気持ちわかる。触れたくても触れられない」
「そうそう。手出したいってめっちゃくちゃ思ってんだけど、なんか壊しちゃいそうな気がして怖くないスか?」
「同感。それに怯えさせてしまいそうな気がするから」
「あー、いつ自制きかなくなるかわかんねぇからな…」
「俺たちみんな力強いし。静雄のせいで」
「悪かったな!」
「……なんというか、アレだ」
「ん?」
「俺たち、みんなヘタレなんだ」
「……津軽、わかってるから言うな頼む」


シズちゃんたちが手を出してくれる日はまだまだ遠い。














匿名様に捧げます。





 


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