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[※♀ほしい、けど、ダメ。]
新♀臨/裏











(気持ちいいことが嫌いな人間なんていないはずだから)

(だから新羅にも気持ちよくなってほしいのに)


「んっ、ぁ……」


互いの唾液を送り込むような深い口付けに臨也は喘いだ。口端から飲みきれなかった唾液が伝っていく。ベッドの上、未だネクタイを緩めただけでしっかりと衣服を着ている新羅とは異なり臨也は靴下一枚すら身に付けていない。
新羅は口付けながら全裸の臨也の胸を揉みしだき、陰部を膝でぐりぐりと押した。敏感なクリトリスを潰され臨也の体が過敏に跳ねる。新羅の押し付けたズボンの膝部分はすぐに色濃くなった。


「……臨也、感じすぎ」
「そんなこと言ったってぇ…ひゃうん!」


きゅっ!と淡い色をした胸の先を摘まむと臨也はびくんびくんと震えながら新羅にすがり付いた。白衣にシワがよるのも気にせずに、新羅は臨也の胸の谷間に顔を埋める。鎖骨の窪みからツーッと舌先でなぞり下がっていき、胸のぽよんとした弾力を楽しむように幾度となく舌を押し付ける。谷間から上へ舐めあげ、また戻る。胸にの先端のすぐ横のあたりに舌を押し付けては離しを繰り返す。

その遊ぶような動作に臨也は顔を真っ赤にして新羅を蹴り飛ばした。


「ぅぐ!」
「人の体で遊ぶな!」
「えー…臨也のおっぱいもっと堪能したいのに…面白いんだけどなぁ」
「ァんっ!」


乳輪に近い部分に口付け痕を残す。乳首に触れそうで触れないというのは何とももどかしいものだった。
熟れた膣はひくひくと収縮を繰り返し愛液を垂れ流す。太もももシーツもぐしょぐしょに濡れ、膣を埋めてくれるモノを待ちわびていた。


「しんらぁ…おまんこ切ないよぉ……」
「もうほしいの?…まぁ、濡れに濡れてるしね」
「はやくっほしいの、おまんこ疼いてるの…っ!」
「しょうがないなぁ」


新羅が臨也の上、そしてベッドの上から体をどける。ベッドのすぐ側のタンスの下から二番目の引き出しを漁れば、そこにはぎっしりと卑猥な玩具が入っていた。実は玩具が入っているのはここだけではない。全部合わせれば小さなアダルトショップくらいなら開けそうなほど、新羅はそういう玩具を所持していた。

新羅はその中から適当に玩具を引っ張り出し、臨也の頬にぐに、と押し付けた。


「今日はこれにしようか。いつもよりは控えめにしようね」

「……どこが控えめなんだよ、これ」


玩具はバイブだった。どギツいピンク色をした、20センチほどの長さがあるバイブにシリコン製のイボイボが無数についている。スイッチを入れればバイブと共にこのイボイボも動き出すという仕組みだ。
よくありそうなバイブだが、そもそも玩具を使うようなセックスが世間一般的にメジャーというわけではないので、そう考えると異端極まりない。


「…まぁ、とりあえず入れなきゃ始まらないよね。入れるよ」
「あ、そんないきなり……っふあぁあああ!」


じゅぼっ!と勢いよくバイブが押し込まれる。臨也の膣はそれをさしたる抵抗もなく飲み込んだ。しかし中の異物感に臨也はぎゅっと目をつぶる。


「ぅ…おっきぃ……むり…」
「大丈夫大丈夫。むしろ入れただけじゃ臨也は物足りないだろうしね」
「…新羅、俺……」

(俺、バイブなんかじゃなくて新羅のがほしいのに)


臨也と新羅はもう両手で数えても足りないくらいセックスをしてきた。が、新羅が臨也に挿入したことは一度たりともない。それ以前に臨也は新羅の性器を見たことすらなかった。
いつもいつも玩具を使ったセックス。そこから先には進まない。


(俺は、新羅がほしいのに!)


臨也はバイブを咥えこんだまま四つん這いで新羅に近寄る。震える手でズボンのファスナーを下ろすと新羅から制止の声がかかった。


「臨也、やめ……っ」
「いや!やめない!」


臨也はズボンと下着を纏めてずり下ろした。表れた初めて見る性器。だがそれは臨也がこんな痴体を曝しているにも関わらずふにゃりとした柔らかさを保ったままだ。つまり、簡単に言えば勃起していなかった。


「…新羅、俺そんなに興奮しない?俺なんかじゃ魅力なくて勃起しないほど萎えてるから今までちゃんとシてくれなかったの…っ?」


臨也の瞳から涙が溢れる。新羅は慌てて白衣の袖で涙をぬぐった。


「違うよ!今日はただ、いろいろ疲れてたから勃起してないだけ」
「そうなの?」
「うん。だからバイブで我慢してね」
「ひっあああぁああ゛ぁあ!?」


唐突にバイブのスイッチが入れられた。しかも最初から「強」だ。激しすぎる刺激に臨也はすぐに意識を飛ばしてしまった。

新羅は自らの勃起していない性器を見て溜め息を吐く。


「インポだから勃起しない…なんて言えるわけないじゃないか」










梨紅様に捧げます。





 



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