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静臨/裏/嫉妬/腐男子シリーズ










シズちゃんはずるい。あんなにいっぱいの人間に囲まれて。ずるいずるいずるい。

シズちゃんの周りには俺じゃない人間がたくさん集まって、シズちゃんも楽しそうで、俺はその度に胸がぎゅーってなる。


「…あーあ。今日もいるねえ」


シズちゃんには気づかれない程度遠くまで離れて、俺は後ろ姿をこっそり眺めていた。
上司と後輩と談笑して楽しそうだなぁ。俺がいるのに俺のことなんて忘れてるんだろ。あ、シズちゃん笑った。田中トムにバシバシ背中叩かれて。

胸がざわつく。もうダメだ、抑えきれない。
感情の赴くまま、俺は走り出していた。


「シズちゃん!」
「おわっ!?」


ガバッと勢いよく後ろから抱きつく。シズちゃんだ。シズちゃんシズちゃん。シズちゃんに抱きついたら何だか涙が出てきちゃって、シズちゃんはぎょっとして俺の腕を離し向き合った。


「おい、手前どうしたんだよ…」
「ふ、ひっく、シズちゃぁぁ…」
「あー…」


シズちゃんが困ったように視線をさ迷わせると田中トムは「もうあとは二人でも大丈夫だから上がってもいい」と言った。ヴァローナも抑揚の乏しい声で
「問題ありません」と言う。


「すみません、じゃあ上がらせてもらいます…ほら、行くぞ臨也。人目につく」
「うぅー…」


着ていたコードのフードを被されてから俺はシズちゃんにおんぶされた。フードして俺の顔隠しても俺が折原臨也だってことは丸分かりだよ。

そのまま数十分歩いて、俺の家よりも近かったシズちゃんの家につれていかれる。その時にはもう俺の涙は引いていた。


「…で、どうしたんだよ急に」
「ん」


答える前にまず入れてもらったオレンジジュースを飲む。シズちゃんの冷蔵庫牛乳かジュースしか入ってないもんね。けどせめてもっと高いジュースがよかった。
けど文句を言わずに、半分ほど飲んでから俺は一息つく。


「…俺、シズちゃんが俺以外と一緒にいるの嫌。シズちゃんには俺だけ見ててほしいの」
「は」
「シズちゃんには俺だけいればいいじゃん…それなのになんで…」
「臨也…」


ぎゅっと拳を強く握る。何でなんで。そんな感情ばかりが胸をぐるぐるしてる。ああ、この気持ち、抑えきれない。俺は思ったことをそのまま叫んだ。


「なんでシズちゃんの周りには人間があんなに集まるの!?あんな…あんな萌の対象ばっかり!
羨ましい…羨ましすぎるよ!」
「は?」


シズちゃんはきょとんとして聞き返してきた。え、何なわけ俺がきょとんなんだけど。


「おい臨也…それ一体どういうことだ?」
「だからシズちゃんの周りには萌える人いっぱいいていいなって。トムさんとかかなりツボなのドレッドヘアーに眼鏡にスーツ!萌ポイント狙いすぎだよねきゃー!ヴァローナも波江さんとは正反対なクールビューティーっぷりで美味しすぎてさぁ…」
「へー…」


うっとりの語る俺とは対照的にシズちゃんの顔はどんどん陰りを帯びていく。あ、やばい。そう思ったら、もうシズちゃんに押し倒されていた。


「な、なんで!?俺を押し倒す要因なんてどこにもなかったよ!?」
「ムカついたんだよ!嫉妬したのかよ可愛いなとか思った俺の純情を返せ!」
「そんなのシズちゃんが勝手に勘違いしたんじゃんか!…うわっ服脱がすな!」


言い争っているうちにもシズちゃんは俺が下半身に見にまとっていた衣類を全て取り払った。そのまま足を左右に開かされ、淡く色づく後孔がシズちゃんの前にさらけ出される。
穴に指を引っかけられて広げられたり、指をじゅぽじゅぽ動かされて慣らされていく。

ぞくぞくした快感と、なぜいきなりセックスに突入するのかという戸惑い。


「し、しずちゃ…どうしてぇ…?」
「手前は俺に自分だけ見てればいいって言ったよなぁ?その言葉、そっくりそのまま返してやるよ!」
「ひっ、ああああああああ!!」


一気に性器を突き立てられて体が震える。伸ばした腕をシズちゃんの背に回して爪を立てる。下半身揺さぶられるまま、眦から涙がこぼれた。


「はっ、は…!やだ、きもちぃ、きもちぃい!」
「手前も俺だけ見てりゃいいんだ。他のやつなんて見るなよ…」
「う、んぁー!」


ごりごり前立腺を擦られる。もうシズちゃんの言葉なんて全然耳に入らない。


「臨也、手前は俺だけに萌えてりゃいいんだよ!わかったな!?」
「ん!うん!ふぅ…あぁああぁあああ!!」


シズちゃんが何て言ってるかわからなかったけどとりあえず頷いておいたらすぐに絶頂に上り詰めた。中にも注ぎ込まれる感触に、俺はゆっくり目を閉じた。

それから、俺が三次元に萌える度にシズちゃんがキレるようになったんだけどどういうことだ!










りえ様に捧げます。





 


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