PAGE◇
[※130000hit]
モブ臨→静臨/裏










夜道には気を付けろ、とは男女問わずによく言われる言葉である。そのような善意からなる忠告をきちんと聞く人間は年々少なくなっている。特に男はそうだ。
「俺はそれなりに喧嘩が強いから大丈夫だ。まさか男の俺が犯されるなんてこともないだろうし」
そう考える人間は想像以上に多い。だがこの考えは間違っている。襲うだなんて犯罪に走る輩は年齢も性別も美しいか醜いかも、何一つ考えちゃいない。穴さえあればそれでいいんだ。
だから自分は大丈夫だ、なんて思わないこと。現在進行形で身をもって後悔している俺が言うんだから間違いないよ。


「ずいぶん余裕ぶっこいた面してやがんなぁ、情報屋さんよぉ」
「ぐぁ……!」


じゅぶ。体内に入れられた指が奥深くまで抉った。今何本入ってるかな。2本?3本?それとも4本?そんなことすらわからないし、わかりたくもない。

見知らぬ男に体内を荒らされる。なんて気持ち悪い。いいや顔は知っている。愛しい愛しい人間の顔、知らないはずがない。それがどんなゲス野郎だとしてもだ。
女と違って勝手に濡れることのない、ただ排泄するだけの器官を無遠慮に弄られる。ああ、なんて不快。

他人に自分を乱されるなんて。もう。


「……ねえ、馬鹿なことはやめたら?こんなことするくらいならプロのお姉さんに強姦プレイでも頼んでみればいい。君のテクしだいではお姉さんも喜んでくれるだろう。ああ、相手を満足させてあげられるだけの自信がないからこんなことをするのか。いいねぇ強姦はする方にとっては。される方は苦痛と恥辱と屈辱と絶望でいっぱいいっぱいで、とてもテクなんて気にしてられる状況じゃない。万々歳じゃないか。だけどこの俺にするのは間違ってるかなあ。俺は人間を愛してる。愛してるけどセックスの対象としては見ていない。まあ何だ、簡潔に言えば君とはしたくないんだよね。わかったらさっさとその指抜いてくれる。俺のいいとこ探してるみたいだけどむだむだ、かすりもしない。俺のよがってるところ見たかった?残念だねえそれは一生かなわないだろう。ああ、なんて愚か、なんて愛おしい!これだから俺は人間が大好きなんだ!」


一息でこれらすべてを言い切ってしまうと男はぽかんと口を間抜けに開けていた。脳が情報伝達に追い付いていないようだ。
はっと我にかえった彼は顔を真っ赤にして俺の中から指を引き抜いた。

やっとなくなった異物感に少し安堵する。


「ずいぶんとくっちゃべってくれたじゃねえか!あんたこれから自分が何されるかわかってないみたいだな!」
「はは、これから自分が何されるかわかっていないのは君だと思うけど。志村後ろ!……ってね」
「は」


男が振り向くより先に派手な轟音と共に男は宙を舞った。窓ガラスが割れる。男が落ちる。ここは二階。下はたしか花壇。柔らかい土がクッションとなって死ぬことはないだろう。煉瓦に頭を打ち付けたとなれば別だけど。

男を投げ飛ばした正義の味方に笑みを浮かべる。俺のヒーローは苛立ちを隠さないまま、しゃがみこんで俺と目線を合わせた。


「おい……手前が強姦されかけるのこれで何回目だよ」
「さあねぇ。数えてないからわからないけどもう両手じゃ足りないかな?シズちゃんのおかげでどれも未遂に終わってるけどね。感謝してるよ」


俺は笑いながらシズちゃんに尻を向け、むにぃと尻を割り開く。つい先程まで指をくわえていたそこは焦れったい疼きが残っていた。


「ねえシズちゃん。ここほぐれてるよ?シズちゃんのおちんちんでさっき男に触られたこと忘れたいなぁ」
「……ほんっと都合のいいやつだな」

「誉め言葉として受け取っておくよ」


背後から聞こえるベルトを外す音、チャックをおろす音。入り口に当てられた熱。ぶるりと身震いしたのはきっと気のせいじゃない。ぐぐ、と割り開く肉の感触。たまらない。


「あ、んん、あぁ――!やっぱりきもちいい……シズちゃん最高ォ……」
「そうかよ」


慣らされていたそこに抵抗はない。ぱんぱんぶつかる音が響いて、俺はごりごりと中を抉られて。
口から勝手に出る喘ぎ声を抑えることはもうやめた。どう足掻いても出るものは出るんだから。

一心に腰を振り立てていたはずのシズちゃんが急に動きを緩め、俺の体を抱き締めた。


「……シズちゃん?どうかした?」
「気を付けろよ、手前美人なんだからいつでもどこでも襲われるだろ。もし俺が間に合わなかったらって思うと……怖い」


最後の方は消え入りそうな声だった。馬鹿だなぁシズちゃん。俺は折原臨也なのに。


「それはないから安心してよ。ね?」


俺が強姦されかけてるのはシズちゃんに助けてもらいたいからわざとしていることだって、シズちゃんが気づく日なんてこなければいい。










kyo.urh様に捧げます。





 



[←前|次→]
[←戻る]