PAGE[17]
2010-08-31 21:19
[まぁるい背中]
賑わう街を背にバスは走り出すよ
夏休みのお楽しみ おばあちゃんちへゆこう
宿題は置いたまま どうせギリギリまでやりはしない
相棒のゲーム機も この時ばかりは出番がない

サンサンと 降り注ぐ太陽
リンリンと 響くのは風鈴の音

積もり積もったお話 たっぷり聞いてくれたら
夏でも出してくれるのは お決まり温かいお茶
写真でしか見たことのない おじいちゃんの自慢話
映画になってもいいくらいの大恋愛だったみたい

シンシンと そびえ立つ緑
ミンミンと 響くのは蝉の歌

いつまでも変わらない温もりをくれる場所
移りゆく日々の中で確かなもの
いつだって柔らかな微笑みをくれる人
あんなにも大きかったまぁるい背中

相変わらず何もかも許すような笑顔
流れゆく時の中で揺るがないもの
鮮やかに思い出せる幼き日の面影
またいつかの昔話を聞かせておくれよ
縁側にはおばあちゃんの小さくなった背中


[←前|次→]
[セ編集]

[←戻る]